確率的マインドをインストールする!
相場の世界はとにかく何が起こるかわかりません。そうした中で一番重要なことは、「リスク管理」です。
そして、リスク管理において重要なのが「確率的マインド」をデザインすることです。
しかし、この「確率的マインド」をデザインしインストールすることは、とてもハードルが高い厄介な代物で、
多くの方々がインストールできていないためにFXで利益を積み上げられていないのが現状です。
逆に「確率的マインド」をインストールさえしてしまえば、利益を出し続けることが当たり前のトレーダーに成長できるといえるのです。
それでは、分かりやすく「確率的マインドをデザインする方法」をお伝えいたしますので、リラックスしてお読みください!
確率とは何か? ~確率の基礎知識~
ポイントは4つです。
①確率どおりになるには無限回の試行が必要である
②確率は前後の事象にまったく影響されることはない
③確率は収束過程においては、 バラツキの波が非常に大きい
④確率の分布は正規分布となる
それぞれを順番に説明していきましょう。

①確率どおりになるには無限回の試行が必要である
これは誰もが知る確率から説明します。
表と裏のあるコインを投げるとして、表が出る確率は 2 分の1=2 回に1回です。
1~6 のサイコロを投げるのであれば、1が出る確率は 6 分の1=6 回に1回です。
しかし、そうなるには条件がいります。
どういうことかというと、無限回試行することによって、初めてその確率が示現するということです。
試行回数が少ない状態では、その確率どおりにはなりません。だとすると、
「事実上は無限に試行できないから、収束しないんじゃないのか?」という疑問が出てきますよね。
これは 大数の法則と、中心極限定理によって説明がつきます。それは、
確かにピッタリまったくの誤差なく収束するには、無限回試行が要りますが、実際は試行回数を増やすごとに徐々にその数に近づき、
ほぼ誤差が少な い状態に落ち着いていきます。だから、全くの机上の空論というわけではなく、2 分の1の確率のコイン投げでしたら 1000 回も試行すれば、
収束の実感ができるようになるということです。
結論としては、試行回数を増やせば増やすほど、「運の割合は排除されていく」ということなのです。
②確率は前後の事象にまったく影響されることはない
カジノでよくあるルーレットの赤か黒を当てる確率 2 分の1のゲームで、赤が5回連続で出ているとします。
いままで 5 回連続赤がでているのだから、次は確率的に考えても、そろそろ黒がでるだろうと多くの人は思います。
しかし、それはまったくの誤解です!次も赤と黒が出る確率は2分の1なのです。
ですから赤と黒どちらを選んでも勝つ確率は同じなのです。たとえ10回連続で赤が出ていたとしても同じです。
これは、「ギャンブラーの誤謬」としても知ら れている認知バイアス(錯覚)の一例です。
「どうしてもそう思ってしまうんだけど、それは間違い」ということです。
モヤモヤしている人はこの図をご覧ください。

この錯覚は誰でも知っていますよね。横線の長さは同じなのがわかっていても、上の図のほうが長く見えてしまいますよね。
2分の1の確率でどちらかに偏ると、次は反対がでるんじゃないか?と思ってしまうことは、これと同じ錯覚にすぎないのです。
わかっていてもそう考えてしまう!・・・というわけなので、常に意識的に違うんだと注意してください。
トレードで「陰線が 10 回連続で出ているから次は陽線が出るだろ う」とか「ロングで 5 連敗したから次はさすがに勝てるだろう」
というような単純な錯覚に陥ることになってしまいます。
このように人は往々にして根拠のまるでない直感的なことを、優位性があることが検証済みの判断基準より優先してしまうのです。
③確率は収束過程においては、 バラツキの波が非常に大きい
確率は無限回試行しないとそうなりません。だから、確率の収束過程では、偏りが普通に出てくるのです。
コイン投げを考えた場合、レンジ相場のように裏表が交互に出るのを多くの人はイメージしますが、
実態はトレンド相場のように一方的に表が出たりすることが普通に起きるのです。十分な試行回数を経て、やっとその確率が実感できるようになるということです。
多くの人が考えている以上に波が大きい!
試行回数が少ないときはバラつきの波があり、確率どおりに出ているとはとても実感でき ません。
試行回数が多くなるごとに、だんだんと実感できるものなのです。
④確率の分布は正規分布となる
確率はピッタリそのとおりになるのには無限回の試行が必要ですが、試行回数をこなしていけば、その分布は正規分布を形づくります。
コイン投げのゲームを 100 回やると、グラフは下図のような正規分布となります。
試行回数を増やせば増やすほど、正規分布の形は徐々に狭くなっていくというわけです。

ですので上のグラフのように、100 回試行したとき、多くの場合、だいたい運が悪い人は 35 勝 65 敗とな り、運が良い人は 65 勝 35 敗となります。
(理論的には 0 勝 100 敗、100 勝 0 敗もありえま す)
しかし大勢の人たちは、だいたい正規分布の中央付近に位置することになるのです。
ようするに、試行回数を増やすこと、によってこの振れ幅の誤差は狭まっていき、運の要素は次第に排除されていくっていうのが確率です。
ですから、ここが最も重要なのですが、確率の恩恵を受けるには、大前提として十分な試行回数がいるのです。
つまり、トレード を攻略しよう!と確率的に考える場合には、十分な試行回数が可能な資金量が必要になるということが大前提なのです。
次に
正規分布における標準偏差についても説明します。
コイン投げを 100 人が 100 回したとき、裏と表が出た回数を記録していくと、表 50 回 裏 50 回を中心として、上の図のようになることは説明したとおりです。
しかしながら、正規分布の 中心からかなり離れてしまうケースも存在します。理論的には表 0 回、裏 100 回ということもありえるのです。
ただし、そうした稀な状況というのは、当然ながら稀になるほど出現率は少ない確率になっていきます。
こうした、稀な出来事を説明するのに標準偏差が使われます。
よく言われているのが、標準偏差±2σまでが許容できるケースです。すなわち全体における約 95%がよくあるケースですが、残りの 5%が稀なケースとして扱われます。
たとえば、1000 人がコイン投げをして表が出たら 10 万円、裏が出 たら-10 万というゲームをやるとします。
その中心は損益 0 円となりますが、約 2.5%(25 人)の異様に運が悪い人と、約 2.5%(25 人)の異様に運のいい人が出てきます。
この人たちは正規分布の中心からかなり離れたところに存在することになります。ただし、 この場合は異様に運のいい 25 人は儲かっているのだから問題ありません。
問題は、大損 している 25 人です。そして、この 2.5%の中にもさらに運の悪い人がいるわけで、そ れが確率を利用するゲームにおいて、避けられないリスクとなるのです。

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*標準偏差のモデル
±2σに95%のサンプルが収まるが、残りの5%は、まれなケースとなる。
それが、±3σの部分。どうしても確率通りにならないと実感している人たちが全体の5%くらいは存在しているということ。
ただし、試行回数を増やしていけば、正規分布の形は狭まっていくのだから、誤差範囲は次第に少なくなる。
ボリンジャーバンドとはこれを利用したテクニカルである。
以上が確率の特性です。
まとめると
多くの人は「確率的マインド」の概念をこのように誤解しています!
・50%程度の確率なら、100 回程度やればその確率になるだろう。
・その間はあまり偏らずに、その確率どおりになるだろう。
しかし、実際は
・確率の収束を実感するには分母に対して十分な試行回数がいる。
・確率収束過程においては、どちらかに一方的に偏ることがむしろ普通である。
とても重要なことなので、これをしっかりと認識してあなたのマインドをデザインしてください!
僕が「7Billion Mind Club」というコミュニティーで伝えているテーマの一つである、人は「魂レベルでは、学びたい、もっと成長したい、貢献したい!」マインドがあることを多くの人が忘れているだけで、実は全ての人の魂には既にある!って事を思い出してもらい、そのことに気づいたみんなで協力して今よりもっと良い世の中に変えていける!と確信しています!
私の拙い言葉からでもあなたの人生が素晴らしくなるようなインスピレーションが降り注ぎますように!
ごきげんよう!
金次郎
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