結論から申し上げます!
あなたが、「勝率と利益率のマインド」をデザインできていないからです!
では具体的に、どのくらいの 勝率・利益率が適切かを単純なサイコロ投げとコイン投げのゲームでシュミレートしてみましょう。
今からお伝えする、単純なゲームの実験結果から、トレードにおいて取るべきリスクリワード比率がよりはっきりとあなたのマインドにデザインできますので、注意深く読み進めて下さい。
勝率のマインドをデザインする方法
勝率のゲーム ダイス投げの実験
さっそく100面のダイスを使ってゲームをしてみましょう。

「100 面のダイスを振って 1~50 が出たら 10 万円もらえ、51~100 が出たら 10 万円取ら れる」 というゲームは、勝率 50%であり、利益率は 0 倍です。
これでは参加者が少ないので、
このゲームの勝率を 55%にしてみます。
「100 面のダイスを振って 1~55 が出たら10 万円もらえ、56~100 が出たら 10 万円取られる」とします。
このゲーム、あなたならやりますか?
ほとんどの人がやると答えると思います。勝率が 55%と有利なのだから、回数をこなせば 儲かるに違いない!と考えられるからです。
しかし、ここで重要なのは、あなたはこのゲームいくらくらいの資金でやりますか?ということなのです。
「10 万では一発でゲームオーバーだよな。でも 50 万あればいけるんじゃないのか・・・」 と思うかもしれません。
しかし、思い出してみてください。確率の収束を実感するには、十分な試行回数がいるということを…しかもその最中は、どちらかに偏る可能性も大きいのです。
果たして 50 万円程度でこのゲームの連敗に耐えられるのでしょうか?
では、このゲームを1000人がやったときに、正規分布における一番運の悪い人の勝敗を見てみましょう。
☆勝率55%のダイス投げゲームにおける最悪のドローダウン(発生確率は0.1%位)
執行回数100回の場合
表 39勝(+390万円)
裏 61敗(-610万円)
実戦勝率 39%
収支 -220万円
執行回数500回の場合
表 242勝(+2420万円)
裏 258敗(-2580万円)
実戦勝率 48%
収支 -160万円
結論:
1000人の中で運が悪い10人くらいは100回試行したときに-200 万円くらいになります。500 回試行したときは、確率の収束により若干マイナスが減りますが、
やはり運の悪い人たちは 200 万円ほどの負けになります。

*黒色で書いてある中心線は、確率の基準点で、100回の試行だと55勝45敗となる利益+100万のライン。赤色の線は確率的にやや負の方向に振れた50勝50敗の利益±0ライン。このラインを境にして右側が勝者で、左側が敗者となる。確率555とはいえ100回では運任せの割合が大きい。なお、この図は計算上のことで、可能性としては何千万分の1の確率では、もっと運のついていない人やついているひとが現れる可能性はある。
このゲームに参加した人の大半は、100 戦やれば 55 勝(+550 万)45 敗(-450 万)の成 績以上を収めることができます。しかし、計算では 1000 人中 135 人(13.5%)程度の人は負けることになります。しかもその結果が出る過程までの間に負けが込む可能性がありますから、
プラスマイゼロ付近の結果になった大勢の人たちも100 万の資金ではこのゲー ム安心してやることができません。
計算上は 500 万円はないと常に破産の可能性は付きまといます。
つまり、勝率 55%では、運任せの度合いが大きいゲームとなるのです。期待値が小さすぎるため、用意する資金もその運の波を乗り越える大きい額を用意しなければならないということです。
では、そこで勝率 60%にしてみます。「100 面のダイスを振って 1~60 が出たら10 万円もらえ、61~100 が出たら 10 万円取られる」とします。
☆勝率60%のダイス投げゲームにおける最悪のドローダウン(発生率は0.1%程度)
執行回数100回の場合
表 44勝(+440万円)
裏 56敗(-560万円)
実戦勝率 44%
収支 -120万円
執行回数500回の場合
表 267勝(+2670万円)
裏 233敗(-2330万円)
実戦勝率 53%
収支 +340万円
結論:勝率60%になった時は、最悪のドローダウンが起こってしまった人でも500回の試行でプラスにもっていけます。この状態ではじめて優位性が目に見え、やる価値が出てくるというわけです。
まとめると:
◎このダイス投げゲームは 55%の勝率では大負けを食らう可能性がある
◎60%になれば資金を 300 万ほど用意しておけば、勝ちをほぼ恒常的に積み重ねる ことができる
という、メリットがよりハッキリとしてくることがわかりました。
利益率のマインドをデザインする方法
利益率のゲーム コイン投げの実験
今度は、コインの裏表を当てるゲームです。

「コインの表が出たら 11 万もらえる、裏が出たら10 万取られる」というゲームを考えま す。
このゲーム、あなたならやりますか?
ほぼすべての人が「やる」と答えたと思います。理由は?勝率は 50%だから、勝ち負けが交互に出て行き、やっていけばいくほど1万円づつ増えていくと直感できるからですよね。
たしかに確率どおりに出てくれれば資金が徐々に増えていくはずです。しかし、確率は振れ幅が大きいわけですから、ダイスゲームのときと同じように運の良い人と運の悪い人がでてきます。このゲームをやる前に運の悪い人がどのくらい負けるのか? まずは、それをシュミレ ートしてみましょう。
ダイスゲームと同じく、正規分布の法則を利用して、試行回数を増やしたときに最悪に負けが込んだときがどのく らいなのか見てみましょう。
☆勝率50%利益率1.1倍のコイントスゲームにおける最悪のドローダウン(発生率は0.1%程度)
執行回数100回の場合
表 34勝(+374万円)
裏 66敗(-660万円)
実戦勝率 34%
収支 -286万円
執行回数500回の場合
表 217勝(+2387万円)
裏 283敗(-2830万円)
実戦勝率 43%
収支 -443万円
結論:
1000人の人が、100 回、500 回試行したときに確率的に起こりうる最悪の可能性です。
ここで特筆すべきことは、試行回数が増えれば 50%の確率になるだろうから、より多く試行し ていけば、負けることはなくなるだろうと思うかもしれません。
しかし、上図のように 確率収束過程においてはさらにドローダウンが大きくなることもあります。安定した結果 になるまでは、計算上 3000 回ほどの試行がいるでしょう。
この結果から表で11 万、裏で10 万払うというゲームは、短期的にはほとんど運勝負であ ることがわかります。資金が少ないと破産しやすいギャンブルなのです。
ただし、資金がた くさん用意できるなら話は別です(このゲームでは 800 万程度が安全圏といえますね)。長い目で 見れば確率の波を乗り越えて破産しないで少しづつですが増えていくでしょう。つまり、それに耐えられる資金を用意できないのであれば、ただのギャンブルでしかないのです。
次にコインの表が出ると15 万円、裏が出ると10 万円というルールにかえてみましょう。今度は勝率 50%で、利益率 1.5 倍です。
☆勝率50%利益率1.5倍のコイントスゲームにおける最悪のドローダウン(発生率は0.1%程度)
執行回数100回の場合
表 34勝(+510万円)
裏 66敗(-660万円)
実戦勝率 34%
収支 -150万円
執行回数500回の場合
表 217勝(+3255万円)
裏 283敗(-2830万円)
実戦勝率 43%
収支 +425万円
結論:
100 回ではマイナスになってしまう人がいますが、回数を増やしていけば誤差は徐々に小さくなりプラスにもっていけるようになります。
つまり、勝率 5 割で、利益率が 1.1 倍だとほとんど運勝負ですが、利益率が 1.5 倍であれば、勝率は 5 割で、回数をこなせばほぼ利益に持ち込めるということです。
つまり、期待値の高さが確率の荒い波をカバーしてくれるということです。それでも 50 万程度の資金ではこのゲーム危険ですね。
ただ、資金は400 万程度あれば安全圏といえるでしょう。
難解になるので計算式は省きますが、ひとつの目安として参考にしてくださいね。
コイン投げの確率では、99%以上のケースで
約 660 回で、誤差 10%の範囲(勝率 40%~60%の間)
約 2650 回で、誤差 5%の範囲(勝率 45%~55%の間)
約 66300 回で、誤差 1%の範囲(勝率 49%~51%の間)に落ち着きます。
ただし、 確率はリスクを完全に排除できません。天文学的な可能性で表 0 回裏 1000 回もありえるからです。
まとめると、
このようなリスクを消すためには、勝率や利益率を上げる姿勢が大事だということです。
2つのゲームで何がわかったのでしょう?
ダイス投げのゲームは、勝率のゲームそして、コイン投げのゲームは利益率のゲームです。
この2つのゲームは、FXトレードと同じです。トレードで利益を出し続けるために取るべき リスクリワード比率と、必要な資金額を教えてくれたのです。
ダイスゲームは勝率 60%ならば、回数を積み重ねれば確率の波の影響をあまり受けずに利益に持っていくことができました。
これを短期足を使うスキャルピングトレードでたとえると、
利益確定 10pips、損切 10pips(スプレッド込み)として、勝率 60%をキープするという トレードと同じ意味になります。
このトレードを繰り返せば、ほぼ利益を出し続けられる!ということです。
例えば、
ドル円を 100 枚でトレードするのであれば、損切りだと10 万、利確だと 10 万ですね。
この状態は先ほどのダイスゲームと同じなので、つまり 300 万ほどの資金で勝率60%をキー プしていけば期待値プラスのトレードになります。
一方、コイン投げゲームは利益率が 1.5 倍ならば、回数を積み重ねれば確率の波の影響をあまり受けずにプラスに持っていくことができましたね。
つまり、これもトレードでたとえると 利益確定 15pips、損切 10pips(スプレッド込み)として、勝率を 50%キープしていけば、 ほぼプラスということです。
これもドル円を 100 枚でトレードした場合、 利確だと15 万で、 損切りだと10 万です。この場合は 400 万程度の資金があれば、期待値プラスのトレードになります。
*ただし、トレードはサイコロではなく人間がやるので、そのリスクについては考慮しなければなりません。
このことから、学ばなければいけないマインドは、用意する資金の量の大切さです。
勝率や利益率に優位性があっても、それはトレード回数をこなしていかなければそうなりません。
そのためには十分な資金を用意してレバレッジを抑えてトレード回数を増やすことで、やっと確率の恩恵を得られるのです。
資金の量は大切な生命線です。リスクにさらしてもいい量は常に考えなければならないということです。
勝率と利益率(リスクリワード比率)のモデルケースを公開します!
◎勝率(損大利小)で利益にするなら 勝率 80%リスクリワード比率 %リスクリワード比率 1:0.5
勝率 80% 損切-10pips:利益確定+5pips
※レンジ相場:スキャルピング向け 上級者向け
◎勝率(損小利小)で利益にするなら、勝率 60% リスクリワード比率 リスクリワード比率1:1
勝率 60% 損切-10pips:利益確定+10pips
※レンジ相場:スキャルピング向け 初心 者はまずこの比率でやってみることを、お勧めします。
◎利益率(損小利大)で利益にするなら、勝率 50% リスクリワード比率 リスクリワード比率 1:1.4
勝率 50% 損切-10pips:利益確定+14pips
※トレンド相場:デイトレ向け 短期よりは長期向けの方法ですが王道です!
ただし、レンジ相場などの乱高下相場では、利益確定に達する前に反転することも多くあまり向いていません。
相場状況に左右されやすい ため、相場がいまどの状態にあるのか明確な判断ができるようになったときに、トレンド 相場においてこの方法でやると
利益を伸ばせていけるでしょう。(リスクに対してリワードは二倍程度を推奨します)
このように勝率と利益率(リスクリワード比率)を考えることで、トレードのタイプは損大利小、損小利小、 損小利大の3つに分かれます。
大切なポイント
相場状況、自分の性格、ライフスタイルを考えてリスクリワード比率を設定することは大切です。どのタイプでトレードをすべきか?
自分と相談してあなたが決めてください!
そしてそのリスクリワード比率で安定的に利益を出し続けるには手法ではなく、あなたのマインド次第です!
ここまで読んでくれたあなただけにそっとお伝えします!
リスクリワード比率をドル円で取るなら、
証拠金 500 万なら、50 枚まで
証拠金 50 万なら、5 枚まで
証拠金 10 万なら、1枚まで
がひとつの目安にしてください。(だいたいレバレッジ10 倍程度です。)
トレードでは、勝ち負けだけではなく、引き分けもある
コイン投げは、必ず表か裏のどちらかが出ますが、トレードは勝ち負け以外にも同値で撤退する引き分けの可能性もあります。
リスクのさらなる軽減として、ストップを積極的に同値に上げていくことを積極的にやりましょう。
具体的には、
まず、エントリーしたときに OCO(決済)でリスクリワード比率の幅を設定しておくこと は基本です。
トレードが有利な状況に進んだときは、積極的にストップを上げていきます。
ストッ プにかかって同値で終わったとしても、それはそれで引き分けのノーカウントと考えることができます。
ただし、ストップを上げるのは、損小利大の場合です。損大利小や、損小利小のリスクリワード比率の場合は、ストップは上げないほうがいいでしょう。
理由として、このタイプは レンジ相場向きですから、レンジ相場でストップを上げるのは、瞬間的な変動にかか って勝率を落とすことになる可能性が増すからです。
また、トレード中に揉んだりして方向性が失われてしまったら、同値でいったん切り上げて、再度IFOなどを仕掛けて入りなおすことをお勧めします。
エントリー後に方向感が失われ た場合は、単なる運勝負になって しまうので、そのままトレードを 続行せずに一度同値で切り上げてください。
そして、優位性のあるところから OCO(新規)や IFO で仕掛けなおす。仕切りなおし!ということです。
これはほとんどのFX教材では語られていない、かなりレアな情報です。
利益を出し続けている多くのプロトレーダーが使っているテクニックなので、必ずあなたのマインドにインストールしてください!
利益を積み上げられるようになる秘訣をあなただけにお伝えします!
お伝えしたいことは、ズバリ!
時間の経過とともに優位性が高まる確率的な側面についてです。
確率は試行回数を増やすことによって、 示現するということは説明してきたとおりです。
じつは、それ以外にも、確率の持つ優位性は時間が経過していくことによっても示現します。
たとえばドル円が日足レベルで下降トレンド中だとしま しょう。多くのトレーダーがもっと下がると思っているでしょう。
確率的に考えても数日後には下がっている可能性は高いことはわかりますが、今日下がるかどうかはわかりません。
さらに1時間足レベルではもっとわからないといえますよね。
しかし、月足は下降トレンドなんだから、時間が経過すればするほどその優位性は月足以下すべての足にジワジワと浸透してくるものなのです。
つまり、時間を経過させるということは、確率でいうところの試行回数を増やすのと同じ意味があります。それをまとめると、以下のような感じです。
ドル円が月足で下降トレンド中
〇今日下がる確率 50%
〇一週間後に下がっている確率 60%
〇一か月後に下がっている確率 70%
※日足が下降トレンドの場合だとする。ショートポジションを持っても短期では下がるかどうかは、未知数である。しかし、時間が経過してくると下がる確率は高くなり、次第に 優位性が現れてくるということ。
以上は、わかりやすく月足で解説しましたが、スケールダウンしても意味は同じです。
ドル円が一時間足で下降トレンド中
〇5分後に下がる確率 50%
〇30分後に下がる確率 60%
〇1時間後に下がっている確率 70%
*1時間足が下降トレンドの場合。ショートポジションを持っても短期で下がるかどうかは、未知数である。しかし、時間が経過してくると下がる確率は高くなり、優位性が現れてくる。
これらのことはデイトレードやスイングトレードでは意識しておきたいことです。株でも、その日上がるかどうかは不確実でわかりにくいですが、
日足や週足が上昇トレンドにあるのなら、長く持っていれば値上がりしていくはずなのです。 このように時間をかけることは、
期待値プラスのトレードの試行回数を増やすことと同じく、利益を出す確率を高めてくれるものです。
注意!
優位性が証明されており、あなたとも信頼関係が結べている売買ルールで、優位性のある方向のポジションを持つことが大前提であります!
最後にトレードを破綻させる5つの原因とは?
・適切でないリスクリワード比率
・損切や利益確定をスルーする
・トレードプランを立てない根拠のない直感勝負
・過剰なレバレッジによる一発逆転勝負
・過剰な複利狙いの欲張りなトレード
このうちいずれかひとつでもやると、必ずトレードは破滅に向かっていきますよ!
僕が「7Billion Mind Club」というコミュニティーで伝えているテーマの一つである、人は「魂レベルでは、学びたい、もっと成長したい、貢献したい!」マインドがあることを多くの人が忘れているだけで、実は全ての人の魂には既にある!って事を思い出してもらい、そのことに気づいたみんなで協力して今よりもっと良い世の中に変えていける!と確信しています!
私の拙い言葉からでもあなたの人生が素晴らしくなるような
インスピレーションが降り注ぎますように!
ごきげんよう!
金次郎
NEWS! 神戸ドローンアカデミーのホームページが立ち上がりました!まだ未完成ですがドローンに興味のある方はご覧ください。
「7Billion Mind Club」についてはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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